月山和紙 Nao Shibuya

月山和紙

Gassan Japanese paper

月山和紙は、山形県・月山のある町西川町でつくられた紙。約400年の歴史があり、出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)信仰とともに栄え、寺社の神事や日常生活に欠かせない障子などに活用されていた。古くからの製法を受け継ぎ、原料処理から加工まですべてを手作業で一枚一枚しっかりと漉き上げていく。
原料の楮(こうぞ)については、 国産楮や地元西川産の楮を使用し、近年は大井沢でも楮の栽培を始める。

FABER月山 ~継承の手・創造の手~

紙屋 作左ヱ門

紙漉き屋  シブヤナオ

Handmade Japanese paper

2017年より西川町の「自然と匠の伝承館」を拠点に和紙職人として独立。商号は父方の屋号を借りた「紙屋 作左ヱ門」。主に和紙小物の製造・販売に取り組んでいる。

STORY

作り手でもあり、
和紙の提案者でもありたい。

趣味の陶芸からものづくりの世界を垣間見る。 陶芸作家になりたかったが、断念。
陶芸は、国宝の方からカルチャースクールで習ってる方がいるので文化としてなくなることはない。と考え、逆の発想で消えていきそうなものはないかと探すうち、手漉き和紙に辿り着く。
美濃和紙の和紙スクールに研修に参加。
参加した数年後、検査センターで勤務中に見た新聞広告で京都伝統工芸専門学校に行くと決める。
専門学校在学中、月山和紙の三浦氏と知り合う。父の実家が鶴岡なので、小さい頃から度々訪れていた。三浦氏に弟子入りを希望するも断られる。京都の黒谷和紙協同組合で手漉き和紙製造に従事しながら、専門学校の助教も勤める。
全国の和紙職人が集う会にて、再会した三浦氏から月山和紙の後継者としてのお声かけをいただく。
地域おこし協力隊として西川町に移住する。
(紙屋作左ヱ門の作左ヱ門は、鶴岡の父方の実家の屋号の作左ヱ門から)

月山和紙を次の世代に
バトンを渡せるようにしたい。

400年の歴史を持つ月山和紙を通じて、西川町を知ってもらえたらと思います。作り手でもあるが、和紙の使い方の提案者でもありたい。使い方の提案や作品制作を通して、和紙を身近に感じてもらったり興味を持ってもらうきっかけになればいいなと考えます。

今後は和紙製造や小物制作も継続しつつ、店舗などの壁紙としての和紙の内装施工にも携わっていきたい。

伝統
継承者_シブヤナオ(大阪府)

1991年 神戸常盤短期大学 衛生技術科卒
臨床検査技師として、病院・検査センターにて勤務
2008年 京都伝統工芸専門学校 和紙工芸科 卒
(現・京都伝統工芸大学校)
2008年-
2017年3月
京都府綾部市 黒谷和紙協同組合にて手漉き和紙製造に従事
京都伝統工芸大学校 和紙工芸科助教
2008年 イタリア「MIA展」出展
2010年 武蔵野芸術大学生とコラボ「Fiber room」
2017年5月 山形県西川町に月山和紙の後継者として移住
2017年12月 紙屋 作左ヱ門  設立
卒業証書漉き(出張)や飲食店のランチョンマットやオーダー和紙・内装の施工・グループ展などに取り組む

工 房

紙屋 作左ヱ門

山形県西村山郡西川町大井沢4110
大井沢自然と匠館内

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工房の写真

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